勃起不全(ED)、心疾患の「予兆」となるケースも-香港研究
【ワシントン 5月20日 IANS】場合によっては、勃起不全(ED)は心疾患の予兆かもしれない―香港中文大学が発表した研究で、このような可能性が言及されている。研究では糖尿病とED、心疾患の関連性が明らかにされている。
この研究では、2型糖尿病(訳注:産生されたインスリンの量に体が反応しなくなるタイプの糖尿病)の患者を対象に調査を実施。これらの患者において、EDは心臓まひなど重度の心疾患の初期症状である可能性が高いという結論が導き出されている。
糖尿病患者ではEDの症状が多く見られる。これは血液内の糖分過剰により血管が損傷するため、勃起状態を維持するための血流が妨げられることが原因と考えられている。今回の研究では、血管の損傷により、同様に心疾患のリスクが高まるとの見方が示されている。
研究を主導した唐俊業博士は、「血管内部が傷つくことで炎症が生じ、コレステロールが蓄積しやすくなります。その結果、血栓や動脈硬化を引き起こし、心臓まひにつながる確率が高くなるのです」と説明する。
冠状動脈性心疾患の患者の多くは、症状が現れる3年以上前にEDを発症している。糖尿病患者の場合、心疾患の症状が発現する前に必ずEDを発症すると結論づける研究も存在するという。
今回の研究によると、コレステロール低下薬のスタチン系薬剤を服用する糖尿病患者では、心血管死、心筋梗塞、脳卒中、心不全など「主要心血管イベント(MACE)」のリスクが低下したという。また、EDの治療に使われるバイアグラなどのPDE5阻害薬にも、MACEのリスクを低下させる作用があることが明らかになっている。
Web-Tab - 2008年5月21日
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